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2012/04/01 当事者の時代の時代なのだ




「当事者」の時代 佐々木俊尚 著 光文社新書
http://www.amazon.co.jp/「当事者」の時代-光文社新書-佐々木-俊尚/dp/4334036724

教わっていた予備校の教師の話の端に浮かぶ学生運動の敗者の怨念や、その次の世代の功利主義的不自然なまでのノンポリさ、高校の時に立ち読みしたサブカル書房系の断片的な知識。

60年安保の熱狂と挫折から連合赤軍やオイルショックあたりまでの社会がどう流れたのか、70年製のわたくしには、何らかのパブリックプレッシャーを邪推するほどに今まで語られなかったように感じられていました。

点と線だけのそれらの情報からはわからない時代の空気について、いつか自分なりに研究してみたいと思っていたのですが、この本を読んで、少しだけわかったような気がします。

連綿と続く時代の流れに自分がいる、その先はもちろんわからないけれど、決して過去や現在と無関係ではない。だから過去を正しく振り返ることが見えない未来を予測するためには必要なのでしょう。

熱狂、挫折 そして 反動 の繰り返し。今回の挫折の反動は何が来るのでしょうか? 当事者であることを引き受けることができるほど強い人は、これまでも今後もそうそう増えやしない、と思うので、きっと新たな逃げ道が開発されるのではないのでしょうか。

それでも多少は世の中が良くなることを願って止みません。
あ、願うだけでは「当事者」としてダメかも。