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フィードフォワード型のAGC(AutoGainControl)です。
反転増幅器のゲインを可変させてリミッティング動作をさせています。
当初はIC1の出力からAGCの入力をとるフィードバック型のAGCにしていたのですが、
どうもアタック&リリースの感触が気にくわなかったので結局この形に落ち着いています。
ECMとはエレクトリックマイクのことです。
Sinsonidoのピックアップの正体はどうやらECMらしいです。
ECMは図中の点線の部分が一体となったような構造をしてるとのことで、
実際、R1を通して電圧をかけてやらないと動作しません。
ちなみにもともとこのSinsonidoはステレオ仕様なので、
ECM以下の回路は実際は2系統になってます。
(LTC1044の電源部分のみ1系統)
で、回路を組むにあたって、R1をいろいろ試してみたのですが、
Clarostatでは周波数特性に癖があるような感じだったりいろいろで、
結局DaleのRN60D 8.25kΩに落ち着きました。
このあたりの部品は音にダイレクトに効く印象があります。
オペアンプIC1による反転増幅回路の入力Zは大体R2のオーダーに、
また、オペアンプIC2のボルテージフォロワの入力ZはほぼR6となります。
ECMの出力Zは大体R1のオーダーになるはずで、また、ECMの出力から見た
それぞれの入力はコンデンサを介しており直流負荷ではないので、
伝送効率は別として、問題なく動作するように思います。
IC1まわりの回路構成は、シールド等の容量性負荷に強い回路として
トラ技SpecialNo.17 OPアンプによる回路設計入門や
yanmoさんのHPに紹介されていた回路をそのままパクらせていただきました。
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LDR1とLDR2について、互い違いに配置することで上図のようにLDRの抵抗値変化のリプルを
うち消す意味があります。
(LDR1の抵抗値の変化とLDR2の抵抗値の変化とは、互いに位相が180度違うはずなので)
C3はもともと入っていませんでした。
コンプの圧縮特性にローパス特性を持たせるためにC3を入れたことによって
多少上記のリプル打ち消しの狙いはスポイルされているとは思いますが、
リプル打ち消しのターゲットを高域中心に考えているので・・・。
C3の値については、帰還回路全体の伝達関数を計算して、
大体このくらいがよさそうだとアタリをつけてその後微調整しました。
この辺の計算は慣れると結構おもしろいです。
R6を入れないとオペアンプIC2の入力電流の流れる経路がないので
このボルテージフォロワは動作しません。
C5については、IC3の負荷を減らすことを考えて入れました。
C5を入れないとバックグラウンドのノイズが増える理由は、LDR1,LDR2のダイオードが
ともにOFFの場合にオペアンプIC3の帰還がオープンになってしまうためでは、とのことです。
(yanmoさんご教示ありがとうございました)
R7の220Ωはちょっと抵抗値が低すぎかも知れないです。
耳で聞いた感じではそんなに問題はなさそうではありますが。
ちなみに現在は、IC1/IC2にLT1464を、IC3にOPA2134を使ってます。
この組み合わせだと消費電流が実測で17mAにもなってしまうので
(LTC1044で9V両電源化していることもあって)
アルカリ006P使用でも6時間程度しか持たなくて悲しいです。
IC1-3すべてLT1464にした場合は、全体で3.5mA程度になって
なんとか個人的には許容範囲におさまっているように思うのですが、
コンプとしての性能は著しく(耳で聴いてわかるレベルで)落ちます。
(LT1464ではLEDのドライブ能力に難があるためと思われる)
ICの選定については、引き続き差し替え比較して行きたいとおもいます。
上図は実装の様子です。かなり無理無理に詰め込んでいるのがよくわかります(汗)。
わたしの作るStompboxはいつもこんな感じです・・・。
<デモ音源>
comped.mp3
comped2.mp3
comped5.mp3
コンプを深くかけたセッティングで録りました。
notcomped.mp3
notcomped2.mp3
notcomped5.mp3
コンプを浅くかけたセッティングで録りました。