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Tube Echoplex Booster

先日秋葉原某所で5703とかいうサブミニチュア管を見つけて、何か無性に使ってみたくなったので、とっても簡単なブースターを作ってみました。

とはいえ、折角作るならミュージシャンに定評があってしかもブティックメーカーがほとんどコピーしてないようなブースターにしたい………というわけでTube Ver. Echoplex (EP-2)のバイパス回路(下図Booster sectionの部分)をモチーフにしました。

TubeEchoplex.gif

電源としてBOSSのPSA-100(9V安定化電源)を使う予定なので、B電源(図のB Power Supplyの部分)の回路は昔GEOに載ってた記事「9Vから33Vを作る回路」をパクリました。(現在は何故かGEOから記事が無くなってます・・・)

33Vとした理由は、50V以下なら滅多なことでは感電事故は起こらないだろうという守りの気持ちと、せっかく真空管を使うんだったらある程度電圧上げてヘッドルームを確保したい攻めの気持ちとの妥協の産物です。
この回路ではチャージポンプICの耐圧は高い方がよいだろうということでLTC1144を使っています。

なおこの回路はコッククロフト・ウォルトン整流回路の変形(各電解コンのマイナス側の配線先が異なるのみ)であり、動作機序はほとんど変わらないです(よね)。理屈については、こちらの「倍電圧回路について」が自分にはわかりやすかったのでオススメします。


ヒーター電源(図のConstant Current Supplyの部分)は、こちらの素敵な記事「真空管のヒーターに関する実験」を参考にして、突入電流を抑制できる定電流回路にすることとします。

サブミニチュア管5703のデータシートによるとヒーターの定格は6.3V 200mAとのことで、2ピン3ピン間のドロップ電圧が3V近いLM317は使えず(Vref(1ピン2ピン間の電圧)を考慮しない時点ですでにヒーター電圧6.3Vを下回ってしまう(Vcc 9V-3V=6V))、かなり高価ではありますが(千石で@700)ドロップ電圧が低いLT1086を使うことにしました。

LT1086はドロップ電圧が1V以下であり9V電源から真空管の定電流ヒーター電源を得るのに都合良いので、自作エフェクタ的には(LTC1144みたいに)今後流行してほしい石のひとつであります。
なおLT1086のVrefは1.25Vなので、200mAを得るためR5を1.25V/200mA≒6.2Ωの抵抗とします。


Booster Sectionは、EP-2のバイパス回路そのものです。元のEchoplexからするとB電源の電圧はかなり低くなっていますが、あえてR3,R4の定数はそのままとしています。
今回制作したVer.では、何を間違えたかC2を0.68μFにしていました。回路図通り0.047μFだと遮断周波数fは720Hzなのに対して、0.68μFでは50Hzになります。(ローカットされなくなる)
今の出音が割と気に入っているので、ここは0.68μFのままにしておこうと思います。

ヒーターおよび定電流回路の発熱が著しいため、放熱には注意したいです。自分は無理矢理HAMMOND1590Bに詰め込んだので、この辺りかなりシビアでした。とはいえ真夏に一日中連続通電しても特に問題が起きない程度には丈夫なので、個人ユースレベルではまあ大丈夫でしょう。


自分がメインで使用しているFender Duosonic(1966)の高音が若干出過ぎるので、オリジナルの回路に加えて、C4とVR2からなるハイカットトーンコントロール回路(コンセプトのみクラプトンのミッドブースターおよび奥田民生の発言から拝借)をつけました。ハイが落ちる分、相対的に中域に音の粘りが出るようで弾いていて気持ちよいです。

Fuzzface概論8(エージング)

Aging.gif

投稿者 fff : September 21, 2009

Fuzzface概論7(実測波形観察2)


<概論3 図8:Iceo vs 「真のhFE」(Temp: 21.9~22.6℃)>

概論6に引き続き、Fuzzface概論3でIceoと「真のhFE」との相関を示したサンプルの一部(2SB370_Sample15, 12, 11)をQ1として(Q2は2SB370_Sample27)、実際のギター入力(1弦12フレットのハーモニクス(E) および 3弦12フレットのハーモニクス(G))に対する出力波形を観察してみます。


<概論6 図1:Fuzzface回路中の出力波形の観測ポイントAおよびポイントB>


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<図1:2SB370_Sample15 & 1弦12フレット(E)の出力結果(上段:PointA,下段:PointB)>

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<図2:2SB370_Sample12 & 1弦12フレット(E)の出力結果(上段:PointA,下段:PointB)>

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<図3:2SB370_Sample11 & 1弦12フレット(E)の出力結果(上段:PointA,下段:PointB)>

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<図4:2SB370_Sample15 & 3弦12フレット(G)の出力結果(上段:PointA,下段:PointB)>

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<図5:2SB370_Sample12 & 3弦12フレット(G)の出力結果(上段:PointA,下段:PointB)>

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<図6:2SB370_Sample11 & 3弦12フレット(G)の出力結果(上段:PointA,下段:PointB)>

15-12-11.png
<表2:図1〜6の波形観察時のVCB1およびVCB2の値>

Iceoの増大による出力波形への影響を見るため、「真のhFE」はほぼ同じでIceoのみが異なるサンプル(Sample15⇒12⇒11の順にIceoが増大)を使用して結果を採取して見ました。
図1⇒図2⇒図3(もしくは図4⇒図5⇒図6)におけるPointAの結果を比較すると、
期待通りIceoが増大することにつれて波形の上側のアタマがつぶれてくることが判ります。

投稿者 fff : May 15, 2009 | コメント (0)