Maestro Fuzztain

MaestroFuzztain.GIF

<Slightly MOD Versionの説明>
SOFT → HARDを連続的に変えたかったので、モード切り替えはCOMP/FUZZの2通りとして、スイッチによる選択部分を可変抵抗に置き換えました。(上図中赤の部分)
OTA系コンプというかちょっとシンセっぽいです。ノイズもそんなにひどくないです。
CD4007の差し替えについては、フェイザーにおけるFETのばらつきぐらいの感じです。メーカーの違うヤツ同じヤツいろいろ何個か揃えておいて、気に入ったものを使えばいいと思います。

FUZZモードの方の音は、コンプ感の強い音から伸びる音までわりといろいろ出ます。COMP最大かつDriveをちょっと上げたぐらいのセッティングなど80年代を彷彿とさせます。メーカーも回路もかなり違いますが、DeluxeBigmuffのコンプ+ファズ直列モードにも似た味わいがあります。可変抵抗の部分を増やしたため、オリジナルにない中庸なセッティングも可能となり音色的には使いやすくなったと思います。

投稿者 fff : 10:04 PM | コメント (0)

Maestro Fuzztain

http://www.dredgetone.com/Schematics/FuzzTain%20MZFT-272A.pdf

回路図まちがってます。サービスマニュアルなのに。

http://www.diystompboxes.com/smfforum/index.php?topic=46433.msg341311

ここの画像見る限りでは、R24は100kΩじゃなくて100Ωですね。
確かにここが100kΩだったら、電源の電圧降下がすごいことになります。
組み上げてから気づいたわけだが・・・。

ちなみにサービスマニュアル中のSN72L022Pというのは、TL022Pの旧型名です。
画像では76年製のTL022Pが使われてますね。

実は昔からFuzztainを作りたくて、ずいぶん前にSN72L022Pを無理やり探してもらって
大量に(50個)買ったのですが、TL022Pでいいんだったら、正直そんなに無理しなければ
よかったです。とてつもなく高かったし。


<回路の概略説明(になっているかどうか)>
IC3(1-3),Q3,Q4あたりが全波整流回路に、IC3(5-7)がピークホールド回路になるのだと思います。
元の信号がIC3(1-3)で反転されるためQ3,Q4のエミッタには互いに中点を基準として逆相の信号がかかり、Q3,Q4が交互にON/OFFすることによってその結果コレクタ側には全波整流された信号が現れるように思います。
(実際にはVBE分の不感帯が現れるような気もしなくはないですが)

ピークホールド回路の時定数はR17(510kΩ)とC19(1μF)で決まると思いますが、TL022CPなので電流がそれなりにもれるはずです。(計算上の時定数より短くなるはず)

ピークホールド回路の出力がCD4007に投入されてます。このCD4007はVoltageControlRegisterのような役割を求められているのでしょう。電圧と抵抗値のリニアリティーはどの程度あるのでしょうか?かなり気になります。

IC4(1-3)周辺はオーバードライブのような回路ですね。同時期に作られたMaestro FUZZ MFZ-1に類似しています。
(その前にR30,C13,R29,C12で構成されるパッシブフィルタがついてますが)
個人的にはIC3(1-3)で反転された出力をオーバードライブ回路の入力に使っているところに違和感を感じます。まあいいけど。

あと、IC1(1-3)とIC5(1-3)それぞれののオフセット×増幅率の分だけ全波整流の中点がずれるようにみえるけどいいのかな?

投稿者 fff : 10:42 AM | コメント (0)