R1の10MΩですが・・・間違ってません。ゲルマの場合これでも動きます。まあこんなに高抵抗じゃあつながっていないのと同じような気もしますが。
理由としては、Q1自身の(コレクターエミッタ間の)漏れ電流により、ベースの電位が多少コレクタ側に引っ張られる(詳細はFuzzface概論1(ゲルマTrの特性)参照)のと、ゲルマTrのベースーエミッタ間電圧の低さ(おおむね0.06〜0.2V)とがあります。
その他はそんなにわかりにくい構成にはなってないと思います(単純な1段増幅回路×2をカップリングコンデンサでつないだだけ)。C4の付き方がちょっとトリッキーな気がしますが。R6の存在も微妙かな???
Toneによって、1段目のOUTと2段目のOUTのミックス量を可変できるようになっています。個人的には2段目のOUTをほんの少しブレンドしたぐらいのギターの持ち味を殺さない感じが一番好きです。
ちなみに、ここの抵抗値(350kΩ)は実測です。こんな値(しかもCカーブ)売っている訳ないので入手可能な値でいろいろ試してみたのですが、これが1MΩでも250kΩでも出音の雰囲気が違ってしまいました。
Q1のトランジスタの選別は結構シビアです。hFE90〜120ぐらいで漏れ電流が100μAぐらいのやつがベストです。てゆーか漏れ電流があまり多いと(>400μA)、R2による電圧降下によりコレクターエミッタ間電位が飽和します。ゲルマの場合、温度変化による特性の変化がひどいので、この辺それなりに余裕をもって対処した方が安全な気がします。
<オリジナル機のデータ>
Q1:2N2613 Q2:2N408
抵抗:CarbonComposite(Allen-Bradley??)
コンデンサ:Ceramic, Manganese dioxide